
キッチンカーの出店というと土日のイメージがありますが、週末だけでは営業日が埋まりません。 車の維持費もリース料も、動いていない平日にもかかっています。
とはいえ「平日はどこに出ればいいのか」は、探してもなかなか出てきません。この記事では、出店コネクトナビで募集中の110件を数えて、平日の出店場所の実際をまとめます。
先に結論です。
- 平日が週末より高い案件は1件もない。 両方の金額が書かれた40件のうち、26件は平日が安く、14件は同額
- 差がある26件では中央値1,500円安い
- 平日の主戦場は学校・オフィス・スーパー・商業施設
- 平日は客数が読める。 毎日ほぼ同じ人数が来るので、仕入れの読みを外しにくい
【実データ】平日は週末より1,500円安い
募集要項に平日と週末の両方の金額が書かれている案件は40件ありました。
- 平日のほうが安い … 26件
- 平日と週末が同額 … 14件
- 平日のほうが高い … 0件
同額の14件はすべて茨城県のスーパーチェーンで、平日も週末も5,000円の均一料金です。平日だから必ず安い、というわけではありません。 ただし、平日のほうが高い案件は1件もありませんでした。
差がある26件の内訳です。
| 差額 | 件数 |
|---|---|
| 1,000円 | 1件 |
| 1,500円 | 17件 |
| 2,000円 | 4件 |
| 2,500円 | 2件 |
| 5,500円 | 2件 |
中央値は1,500円です。ただしこの26件のうち17件は同じ運営会社の系列店で、いずれも平日3,000円/週末4,500円という同じ価格表です。中央値1,500円はこの17件が決めている数字で、系列を1件にまとめて数え直すと差額の中央値は2,000円になります。
もうひとつ断っておきます。この26件はすべてスーパー・商業施設の常設案件で、学校やオフィスの案件は1件も含まれていません。 また、差額5,500円の2件は歩合制につく最低保証額なので、固定制の値引きとは性質が違います。 次の章で見るとおり平日の主戦場は学校とオフィスですが、その2つの価格差はこのデータからは分かりません。
固定制の相場そのものはキッチンカーの出店料の相場にまとめています。
安いことは、そのまま得ではない
ここで注意が要ります。出店料が安いのは、来客が少ないからです。
判断すべきは金額ではなく、その日に何食売れるかです。平日3,000円の場所で30食しか売れないなら、週末4,500円で80食売れる場所のほうが手元に残ります。
平日を選ぶ理由は「安いから」ではありません。空いている曜日を埋められるからです。
平日に出られるのはどんな場所か
場所の種類ごとの件数はキッチンカーの出店場所の探し方にまとめています。ここでは平日に強い場所だけを見ます。
答えは学校とオフィスです。理由がはっきりしています。
学校・専門学校(31件)
学内のランチ需要です。学校系31件のうち28件が常設で、毎週決まった曜日に入る形が中心です。
- 客数が読める。 在籍者数から、おおよその食数が見積もれます
- リピーターがつく。 毎週同じ場所に通うので、2回目以降は売上が安定します
- 長期休みは客が消える。 夏休み・春休みの分は、別の場所で埋める必要があります
学事日程の確認は必須です。試験期間や休講日も客足が落ちます。
オフィス・事業所(5件)
平日のランチ狙いです。件数は多くありませんが、条件は平日に特化しています。
- 食数を見積もりやすい。 昼に建物にいる人数がおおよそ決まっているためです。人数が募集要項に書かれていないときは、応募前に聞いておくと仕入れの読みが立ちます
- 短時間で売り切る形になります。昼休みの1時間に集中します
- 福利厚生としてキッチンカーを呼ぶ会社が増えています
スーパー・商業施設(64件)
件数がいちばん多い区分です。平日も週末も募集していますが、平日は競合が少なくなります。
- 夕方の買い物客が中心。惣菜・弁当・パン・スイーツが合います
- 生鮮売り場と競合しない品ぞろえにすると通りやすくなります
- 系列店をまとめて募集していることが多く、1店舗で信用されると広がります
学校とオフィスで売れるもの
平日の主戦場である2つは、客層がはっきりしています。合わないメニューで入ると、出店料が安くても回収できません。
| 場所 | 合うメニュー | 客単価の考え方 |
|---|---|---|
| 学校・専門学校 | ランチ、丼もの、麺類 | 学生向け。単価は上げにくいので食数で稼ぐ |
| オフィス・事業所 | ランチ、弁当 | 短時間で渡せるもの。列を作らない工夫が要る |
この2つは「昼の1時間に集中する」という共通点があります。仕込みを終えて待つのではなく、渡すまでの時間を短くする設計が売上を決めます。1時間で60食渡せるかどうかが、そのまま売上の上限になります。
スーパーや商業施設に平日入る場合は客層が変わるので、出店場所の探し方の場所別の向き・不向きを見てください。
平日を埋める組み方
現実的な進め方はこうです。
- 平日の常設を1か所押さえる(学校かオフィス)
- その場所で2〜3回出て、1日何食売れるかを記録する
- 数字が見えたら、同じ曜日で別の場所を足すか、週末の案件を重ねる
- 学校の長期休みに備えて、夏と春に入れる別の場所を用意しておく
平日と週末をまとめて考えないほうがうまくいきます。 平日は客数が読める場所、週末は客数が多い場所、と役割を分けるほうが、年間の売上は安定します。
出店場所の探し方そのものはキッチンカーの出店場所の探し方に、応募で選ばれるための準備は出店依頼をもらうにはにまとめています。
よくある質問
キッチンカーの平日の出店場所はどこがありますか?
学校・専門学校、オフィス・事業所、スーパー、商業施設です。募集中110件では、学校が31件(うち28件が常設)、スーパーが35件、商業施設が29件、オフィスが5件でした(2026年9月13日時点)。学校とオフィスは平日の昼に特化しています。
平日は出店料が安いというのは本当ですか?
半分は本当です。両方の金額が書かれた40件のうち、26件は平日が安く、14件は同額でした。平日のほうが高い案件は1件もありません。 差がある26件では中央値1,500円安く、そのうち17件は同じ系列の「平日3,000円/週末4,500円」です。
平日は売上が下がりませんか?
来客数は週末より少なくなります。ただし平日は客数が読めます。 学校もオフィスも、昼にその場所にいる人数がほぼ決まっているためです。仕入れの読みを外しにくいのは平日のほうです。
学校への出店で気をつけることは何ですか?
長期休みです。 夏休み・春休みのあいだは客が消えるので、その期間に入れる別の場所を用意しておく必要があります。試験期間や休講日も客足が落ちるため、学事日程は先に確認してください。
平日と週末はどちらを優先すべきですか?
役割が違うので、両方を組み合わせるのが現実的です。平日は客数が読める場所で安定させ、週末は客数が多い場所で伸ばす。週末だけを狙うと、営業できない日が週に5日残ります。
まとめ
- 両方の金額が書かれた40件のうち、26件は平日が安く、14件は同額。平日が高い案件はゼロ
- 差がある26件では中央値1,500円。ただし17件は同じ系列の同じ価格表
- 安いのは来客が少ないから。 判断は金額ではなく何食売れるか
- 平日の主戦場は学校(31件・うち28件が常設)とオフィス
- 学校は長期休みに客が消える。 夏と春の代わりを用意しておく
コネクトナビでは、募集中110件のうち104件が出店料の金額を掲載しています(残る6件は応相談)。日程は「毎週火・木曜日」のような曜日で書かれているものが多く、具体的な日付まで決まっているものは一部です。平日に入れる場所を探すなら、出店場所をさがすから都道府県で絞り込んでみてください。登録は無料です。